会場には、母校教職員のOB会「緑樹会」の会員、現職の母校関係の教職員、「クラブ同窓会」の会員そして友電会会員など約150名が集まりました。昭和36年の開学から78年を迎える今、今後の私学の生き残りをかけた中長期計画に関する講演に、熱心に耳を傾ける会員の姿がありました。
記念講演は、①大学紹介、②学園改革、③私学経営、④学園80周年に向けた取り組みの4つの柱に分けて進められました。
昭和36年、寝屋川に開学して78年を迎える今年、本学の教育の基本方針は、一貫して「人間力」と「技術力」を培う大学として使命を果たしてきました。現在5学部15学科を有する大学に発展してきました。さらに、平成30年度には新たな学科を設置したところです。在席学生数は、5,278名、実学教育を進めるために企業出身の熟達者による技術指導と充実した実験施設・設備を整え経営しているところであります。一方、学生の主体的な学びを育むプロジェクトにも力を注いでいます。
大学経営に求められる視点として、危機感の醸成を図ること、ビジョンを立て計画を進めるために組織のあり方を見直すこと、目標の共有化を図ること-相互信頼関係の構築を掲げて改革を進めています。教育の質を高めるため教育改革にも積極的に取り組み、基礎・基本を大切にした総合科目・基礎専門科目教育を進める共通教育機構を新設・活用しようと動き出しています。 教育改革の中核にあるものは学生の「学びの質の転換を継続的・自律的に支えるシステム設計」にあると考え、日々教育活動をこつこつまじめに取り組もうとしています。
大学経営人に求められる視点には、理想をもって現実を直視できること、中長期の経営戦略を描ける時間軸をもち時代の変化を正確にとらえつつ、不易と流行を大学スタッフが共通認識することであろうと考えています。本学は、幾多の大学の中でも情報教育には高い専門性があることを強みと考えいきたいと考えています。
実学教育を大学の特色として、本校の価値(=大学ブランド)を高めるために教職員の意識改革を図ること、学生の主体的な学びを構築する学修環境システムの構築、離学率を低減し、進路決定率を向上させる等を推進しながら、私学としての生き残りをかけた中長期計画を地道に積み上げていくことを皆様にお伝えしておきたいと思います。
最後に、卒業生の支援を賜りたいと友電会への期待を述べて講演を終えられました。