母校情報工学科・水本教授とOBの湯場崎氏が栄えある学会賞を受賞。  --日本知能情報ファジィ学会から。

友電会だより | 2005年9月13日 14:33
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水本雅晴教授
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湯場崎直養氏

情報通信工学部情報工学科の水本雅晴教授と工学部通信工学科6期卒の湯場崎直養氏(東京工業大学工学博士、マイコム株式会社社長)が、日本知能情報ファジィ学会の学会賞を受賞
―同学会(会長、鬼沢武久筑波大学教授)の第21回ファジィシステムシンポジウムが9月7日から3日間、東京・調布市の電気通信大学で開かれた席上、表彰されました。

同学会は、「文と理の知を取り入れた領域横断型の学会」を目指し、理工学分野を中心に、心理学、認知科学、人文科学など、「あいまいさ」というキーワードで活動する学際的領域の広さを特徴とする学会。
国際的な連合組織として国際ファジィシステム学会があり、国内では北海道から九州まで全国に9支部がある。

同学会の贈呈する賞は、学会が主催する学術講演会の実施を通して、知能・情報・ファジィの理論・応用及び知能・情報・ファジィ関連の理論・応用におい て、その普及・発展に貢献するところが大きいと認められた会員に贈られる「業績賞」、学会の発展および学会の関連事業に対し特別の功労があり、その功績が 顕著であると認められる会員に贈られる「功労賞」、学会が主催する学術講演会の実施を通して、知能・情報・ファジィの理論・応用及び知能・情報・ファジィ 関連の理論・応用において、その普及・発展に貢献するところが大きいと認められた企業に贈られる「実施賞」などがあります。

今回贈呈されたのは、業績賞2名、功労賞3名、論文賞(多数)、著述賞(1グループ)で、水本教授は「業績賞」、湯場崎先輩は「功労賞」をそれぞれ受賞、学会賞5名のなかで2名が母校の教授とOBの受賞となりました。

水本教授は日本におけるファジィ工学の第一人者で、日本ファジィ学会会長、バイオメディカルファジィシステム学会会長、 国際ファジィシステム学会副会長を務めるなど国際的にも著名。
著書の1つである「ファジィ理論とその応用」(サイエンス社)は超ベストセラーとなり、昨今のファジィブームの基礎を築かれました。
受賞後のあいさつで水本教授は「ファジィ理論が提唱されたのが1965年で、その3年後の博士課程1年生の時から研究を始めました。日本では誰もやって おらず、ファジィ理論の数学的構造を解明すべく、数学の図書室に日参しました。その成果が雑誌「数理科学」への25回の連載となり、沢山の研究者が読み、 それがファジィブームへとつながり、これが認められたものと思います。今年はファジィ生誕40周年の年でもあり、非常に光栄なことであります」と述べられ た。

湯場崎氏は経営者でありながら、もう一面の技術者として台湾や韓国の大学や研究機関にファジィ理論をいち早く説き、同理論を駆使した研究成果も世界に展開されました。
そのなかでも水本教授も絶賛される「Single Input Rule Modules」を形成させたファジィ推論モデルを提唱され、今はやりの複雑系システムにも使える理論として注目を浴びています。同学会の副会長を歴任、 水本教授とは「ファジィ理論の弟分」との間柄として知られています。
著書も多く、そのなかで「知能技術方法論」(昭晃堂)は意識を捉えた人工知能の概念とその技術構築へのヒントが説かれ、多くの理工系大学・大学院などの 教科書として、また創造工学の啓発書としての役割も果たしています。受賞後のあいさつで湯場崎氏は「企業技術者として光栄。この受賞はこれからも研究を続 けるようにとの命令書のようなもの。もらった以上、これからも励むしかない」と述べられ、会場の笑いを誘われた。

また、お2人の指導タッグは有名で、水本教授はもとより、企業人である湯場崎氏も仕事の合間を縫って東京工業大学や早稲田大学で教鞭を執られることも多く、これまでに国内はもとより、国際的な視野でも多くの教育・研究者を育ててきておられます。

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<日本知能情報ファジィ学会から
学会賞「功労賞」を贈呈された
湯場崎氏
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功労賞賞状
東京・調布市の電気通信大学で