3先生が「最終講義」

母校だより | 2017年3月15日 11:03

■3先生が「最終講義」

 退職される基礎理工学科・山原英男先生、同・大野宣人先生、副学長で同・福田共和先生の「最終講義」が2017年2月27日午後3時から、寝屋川キャンパスJ号館4階のJ406号教室で行われました。会場には約130名が出席し、熱心に3先生の最終講義に耳を傾けていました。

●基礎理工学科の山原英男先生

 山原先生は「最近気になったいくつかの数学の話題」のテーマで約40分間にわたって「最終講義」をしました。

 講義は、①経歴を兼ねて観光案内―何処で暮らしてきたか―、②研究テーマより連立一次方程式へ、③偉人の話―素数定理より―の3つに分けて話されました。

 最初は「観光案内」で、奈良県天理市の「石上神宮」写真がスクリーンに映し出されました。引き続き奈良市の「東大寺」、京都府宇治市の「平等院」など奈良、京都の仏閣が中心に登場しました。

 先生が居住あるいは印象に残っている「観光施設」で、その「内容」を説明されました。

 さて、次は「数学」の話し。「連立一次方程式」の解法について、「以前の解き方と今風の解き方の違い」について講義しました。

 また、「この世とあの世」と題して、<あの世の性質>そして<この世の性質>を数式に表すなど、ユーモアを交えて説明されました。

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最終講義をする山原英男先生

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山原先生の資料

●基礎理工学科の大野宣人先生

 大野先生は「光物質研究と仲間達―学生とともに歩んだ30年」をテーマに最終講義をされました。

 先生は京都大学理学部物理学科、同大大学院博士課程、理学博士の学位取得後、京都大学教養部、カナダ国立科学研究所NRC研究員を経て、1987年に母校の「工学部電子物性工学科」助教授に赴任されました。1990年に教授になり、2003年に「学術フロンティア推進センター長に就任し、2006年に「応用化学科」教授、2007年に「基礎理工学科」教授になっています。

 2008年に「教育研究センター」長、2010年に「大学院工学研究科」科長、2014年に「エレクトロニクス基礎研究所」所長を歴任しています。

 「仲間達」では、「大学、大学院時代の仲間」、「学科の教員、エレ研の教員、他学科の教員」とし、研究に使用してきた「顕微ラマン分光装置」、「ピコ秒蛍光寿命装置」などを紹介しました。

 「30数年間の光物性研究」として、まず「京大の光物性研究室」(1984)を皮切りに、「カナダ国立科学研究所NRC(1985-1986)、「母校での最初のころ」(1987-1990)、「学術フロンティア推進事業・エレ研」(1998-2007)となっています。

 特に「学術フロンティア」では、第1期「界面領域新機能材料の研究」、第2期「ナノ構造・界面を利用した新機能材料の開発」をしました。

 最後に学部生の卒研生262名、大学院生20名を指導してきたことを報告しました。

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最終講義をする大野宣人先生

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大野先生の資料

●副学長で基礎理工学科の福田共和先生

 福田先生は、「私の研究―過去・現在・未来―」をテーマに、①「原子核研究概観」、②「3つの未来の研究」、③「よもやま・裏話」について話されました。

 最初、スクリーンに映し出されたのは、「宇宙における物質(クオーク多体系)の進化」を説明した「図」でした。この「図」をもとに宇宙での「物質」について説明しました。

 続いて「ストレンジ・クォーク」で果てしなく広がる「物質の世界」について解説しました。

 「ハイパー核」については、「ストレンジ・クォークを含む新しいタイプの"原子核"」としています。

 また、「Λハイパー核の画期的データ」として「原子核深部の軌道を見る」との解説があり、「陽子・中性子は軌道の詰まった核内部に入れないが、Λ粒子はどの軌道にも入れられる」と、軌道エネルギーからΛ・核子の間の力の強さを「解明」したとのことです。

 「未来の研究」では、その①として「最も軽い ダブルハイパー核」の探索実験、その②として「最も中性子 過剰なハイパー核」の探索実験、その③として「天体核反応の測定」をあげています。

 「よもやま・裏話」については、「元素周期表」の説明があり、約40分にわたる最終講義はおわりました。

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最終講義をする福田共和先生

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福田先生の資料

●花束の贈呈

 山原先生、大野先生、福田先生に女子学生・教職員から、花束の贈呈がありました。会場から、「永い間、本当にご苦労様でした」の声があがり、拍手も永い間、続いていました。

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最終講義の会場

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花束の贈呈

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