平成28年度友電会総会で大石利光新学長が「記念講演」

友電会だより | 2016年7月 9日 09:23

■平成28年度友電会総会で大石利光新学長が「記念講演」

 

●150名が出席、熱心に耳傾ける

 母校の新学長、大石利光先生による「伝統を継承し実学教育で『人間力』と『技術力』を培う大学として」のテーマでの記念講演会が、「平成28年度友電会通常総会」が開催された平成28年6月18日(土)午後1時から、母校・寝屋川キャンパスJ号館(エデュケーションセンター)5階の「J-510号室」で開催されました。

 会場には、母校教職員のOB会「緑樹会」の会員、現職の母校関係の教職員、「クラブ同窓会」の会員、そして友電会会員など約150名が出席し、「母校の今後の教育方針」を中心とした講演だけに、熱心に耳を傾けていました。

 講演会は、友電会理事会と友電会総会の審議が延びたため、定刻の午後0時15分を大幅に遅れての開催となりました。

 

●4項目に分けて講演

 記念講演は、①はじめに(本学を取り巻く環境)、②教育の基本方針と「実学」の取り組みについて、③今後に向けて重点施策、④最後に‥‥の4つの項目に分けて行われました。

 

●はじめに(本学を取り巻く環境)

 「本学を取り巻く環境は非常に厳しい」としています。特に「2018年問題」は特に深刻で、2018年から「18歳人口」が急激に減少します。2023年には「12万人減少」し進学者は「6万人減」となります。2027年には「14万人減少」し、進学者は「7万人減」となります。

 このほか、「補助金の削減」、「設備老朽化」(耐震工事)、「教育・研究機材の老朽化」、「教育体系の見直し」、「障害者差別解消法対応」など、厳しいものがあるとしています。

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講演する母校の新学長・大石利光先生①

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●教育の基本方針と「実学」の取り組みについて

 「教育の基本方針」として、「実学で『人間力』と『技術力』を培う大学」を目指すとし、「実学で未来を拓く」ことに重点を置いていく方針です。

 「4ステップの実学教育」は「ときめき」→「実践」→「感動」→「発展」とし、「少しの興味を大きな自信へと変えることができる大学」にしたいとしています。

 学長は「教育基本3方針」(ポリシー)として、①「アドミッション・ポリシー」(入学者受け入れ方針)、②「カリキュラム・ポリシー」(教育課程編成方針)、③「ディプロマ・ポリシー」(学位授与方針)としています。

 「アドミッション・ポリシー」については、「実学をベースに人間力と技術力を培う」ために、「基礎・専門・技能教育と人間教育の調和」をあげています。

 「カリキュラム・ポリシー」については、「『実学』の定義と教育の実質化」を「実学の3つの能力」とし、①『手』-手が動かせる-与えられた/考えた課題に対して手が出せる力、②『頭』-絵が描ける-自分の考えが具現化できる(図表化できる)チカラ、③『心』-コミュニケーションができる-人の考えが理解できる、自分の考えを伝えられる-としています。

 つまり、「双方向の意思疎通と協同作業ができるチカラ」ということになります。そのための、「母校の教育実践組織」と「自己点検・評価の仕組みと実施の周期」を紹介しています。

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講演する母校の新学長・大石利光先生②

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●今後に向けて重点施策

 まず、「初年次教育」の重視について、「新入生プレイスメントテスト」の実施を挙げています。複数の学科にわたる共通の授業科目の習熟度に応じたクラス編成を行うことにしています。また、教員・仲間との親睦を兼ねた新入生の「宿泊研修」を実施します。

 次に、「資格取得強化」をあげています。「各種資格取得サポート講座」を設けて、対応することにしています。また、各年次各学科の学業優秀者を表彰する制度も実施します。

 「教育改革」については、①「教育体制の見直し」-教育・研究組織の体系化、全学・学部の共通教育の見直し、②「自己点検評価のPDCAサイクルの構築-自己点検評価(IRE)委員会の常置化、③「機関情報分析(IR)システムの構築」-教育・経営・管理情報等の機関活動の情報収集と分析、④ガバナンス体制の強化-学校教育法の改正に対応した学内規制の整備、教学・運営組織における権限と責任の明確化-をあげています。

 また、伝統的な『実学教育』の強みを生かした「教育方針・方法における改革」として、「18歳人口の急激な減少」に対応するため、「本学の特徴である『実学教育』に磨きをかけ強化する」としています。

 そのために、①自己再生が可能な学修システムの構築、②学修効果の定着と満足度の向上に向けた、③アクティブラーニング(AL)、プロジェクト型学修(PBL)の強化-を通じて、「卒業率の向上」「離学率の低減」「志願者の増加」につなげたいとしている。

 このほか、「地域社会に信頼され貢献する大学の実現」も大切としています。

 「テクノフェアin寝屋川」、「ねやがわクリーンロード」、「なわてん」、「一般市民公開の産学連携講座」など、多くの教職員・学生の活動は母校が地域社会に貢献する努力が広範囲で認知され、評価されているとしています。

 

●最後に‥‥

 「卒業後の進路(就職と進学)」について、「関西進路決定№1を目指している」を目標にしています。

 2014年度の母校の「進路決定率」は85.7%、「就職率」95.7%となっています。求人依頼企業は1万4100社を超え、「求人倍率」は17.92と全国平均1.73を大幅に上回っています。

 今後は、「学内説明会参加企業」の増加と安定を図っていきたいとしており、就職面での強化を図っていくことにしています。また、「参加型学修の実演」については、「クリッカーを用いた参加型AL授業」を推進していくことにしています。

 最後に、『鏡と窓の法則』―「成果が得られたときは窓から外を見て、成果をもたらした要因(人・組織)を見つけ評価する―ことが大切である」と結びました。

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記念講演会の会場

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